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■ 赤十字
 赤十字は、アンリー・デュナンが19世紀最大の激戦といわれたソルフェリーノの戦争における負傷者の救護活動が発端となって創設されました。
 赤十字は、「人道・公平・中立・独立・奉仕・単一・世界性」という7つの普遍的な原則のもとに、世界最大のネットワークをもって、活動する人道機関です。
 これからも国境、宗教、人種を超えて、人の命の尊厳を守るため、災害救護活動、開発協力など様々な人道的活動を推進します。

赤十字のマーク
 赤十字のマーク(標章)は、赤十字の創始者アンリー・デュナンの祖国スイスに敬意を表し、赤地に白十字のスイス国旗の配色を転用して、白地に赤十字を標章としたものです。
 現在では、イスラム教国の多くが宗教的な理由から白地に赤い三日月(赤新月)の標章を使っていますが、これも赤十字とまったく同じ組織であることを示すマークとして認められています。
 また、最近は、白地に赤いクリスタル(菱形)を配したものも、赤十字と同じ意味を持つ標章として国際的に認められています。

赤十字基本原則
 1965年にウィーンで開催された第20回赤十字国際会議で「赤十字基本原則」が決議・宣言されました。
 赤十字基本原則は、赤十字の長い活動の中から生まれ、形作られたもので、「人間の生命は尊重されなければならないし、苦しんでいる者は、敵味方なく救われなければならない」という「人道」こそが赤十字の基本で、他の原則は、「人道」の原則を実現するために必要となるものであります。

○人道(Humanity)
 国際赤十字・赤新月運動(以下、赤十字・赤新月)は、戦場において差別なく負傷者に救護を与えたいという願いから生まれ、あらゆる状況下において人間の苦痛を予防し軽減することに、国際的および国内的に努力する。その目的は生命と健康を守り、人間の尊重を確保することにある。赤十字・赤新月は、すべての国民間の相互理解、友情、協力及び堅固な平和を助長する。

○公平(Impartiality)
 赤十字・赤新月は、国籍、人種、宗教、社会的地位または政治上の意見によるいかなる差別もしない。赤十字・赤新月はただ苦痛の度合いにしたがって個人を救うことに努め、その場合もっとも急を要する困苦をまっさきに取り扱う。

○中立(Neutrality)
 すべての人からいつも信頼を受けるために、赤十字・赤新月は、戦闘行為の時いずれの側にも加わることを控え、いかなる場合にも政治的、人種的、宗教的または思想的性格の紛争には参加しない。

○独立(Independence)
 赤十字・赤新月は独立である。各国の赤十字社、赤新月社は、その国の政府の人道的事業の補助者であり、その国の法律に従うが、常に赤十字・赤新月の諸原則にしたがって行動できるようその自主性を保たなければならない。

○奉仕(Voluntary sevice)
 赤十字・赤新月は、利益を求めない奉仕的救護組織である。

○単一(Unity)
 いかなる国にもただ一つの赤十字社あるいは赤新月社しかありえない。赤十字社、赤新月社は、すべての人に門戸を開き、その国の全領土にわたって人道的事業を行わなければならない。

○世界性(Universality)
 赤十字・赤新月は、世界的機構であり、その中においてすべての赤十字社、赤新月社は同等の権利を持ち、相互援助の義務を持つ。

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